ところで、帰国してから買った須賀敦子のエッセイを読んでいたら、会話の中で「ホテル・ミラノ」の名前が出てきた。須賀さんが泊まったわけではなく、チラッと出てくるだけですが、ちょっと嬉しくなる。ホテルで荷物を下ろしたら、日が暮れる前に観光をしようと中心部へ急いだ。「11月3日通り」という小洒落た名前の道を5、6分歩くと港に面したウニタ・ディタリア広場に出る。
夕飯は11月3日通りのリストランテ「エレファンテ・ビアンコ」で。午後7時前に突然、小雨が降ってきたのでそこに飛び込んだ。食事中に雨脚は激しくなったものの、帰る頃には小降りになったので濡れずに済んだが、まるで「ゲリラ豪雨」のよう。
今日は散々だったが、このリストランテの味は最高で、「トリエステで足止めをくって良かったな」とさえ思えた。第1皿はトマトソースのスパゲティ、第2皿は白身魚の蒸し焼きを頼んだ。最後にホームメイドデザートを注文したら、20個ぐらいのブルーベリーを載せたジンジャープリンが出てきた。どれも良かったが、スパゲティは今まで食べたスパゲティの中で一番と言ってもいいぐらいおいしかった。ヨーロッパではチップを払ったことがなかったが、ここでは心ばかりのチップを置いておいた。
