2006年9月19日火曜日

マドリード・タイム

マドリードの中央駅から地下鉄を乗り継いでグランビア駅まで行く。まず、アロサホテルへ飛び込んだが「満員」と断られた。グランビア駅周辺をぐるぐる回って、ハイテクホテルへ。看板はぼろかったが、外観はデザイナーズホテルっぽいので、即決した。部屋もデザイナーズ系だ。ネットもケーブル代5ユーロを除けば無料。

シャワーを浴び、ヒゲをそり、正午前にはホテルを出発した。目的地はアトーチャ駅。読売日曜版の旅コラム「駅」でかつて見た同駅の待合室の植物園に感動し、是非自分に目で見てみたいと思っていたのだ。

From Spain

プエルタ・デル・ソルまで坂を下り、アルカラ通りを東へまっすぐ進むとレティーロ公園に出る。マドリードで一番大きな公園のようだ。火曜日の午後で公園にそれほどの人通りはなかったが、快晴の空と心地よい日差し、秋の空気が素敵だった。木々も紅葉へ向かっている感じだった。マドリードは緑の多い街だと思う。

公園の南側に面してアトーチャ駅がある。回転扉から構内へ入ると、果たしてあの植物園が見えた。まさにあのコラムの写真で見た通りの巨大な木々が駅の中で生い茂っているのである。私は植物園手前のスポットにある屋外カフェへ入り、遅い昼食を取った。ハンバーグ2つとポテトフライ、コーラの貧相な食事。後で構内を歩いていたら、「サマルカンド」というもうちょっと高級なレストランもあったことに気付いた。そっちにすれば良かったかも。ただ、味はひどかったが、風景はよかったので良しとする。

From Spain

駅を後にし、プラド博物館へは徒歩5分。入館チェックは割と厳重で、鞄の中のペットボトルを空にしろと注意された。職員が私のカバンを見て「開けて。開けてください」と日本語で言ったのには驚いた。

プラドは、ベラスケスやゴヤなどスペイン人画家の作品が中心で、「世界3大美術館」というほどの規模ではないと思う。ゴヤは意外といいなと思ったが。「世界名作劇場」みたいな明るい作品ではなく、重苦しい黒っぽい仕上がりのシリーズがいい。好対照な作品群の間には、何があったのだろうか。一人の作家の変化を比べてみるのは面白い。

プラドに午後3時過ぎまでいて、それからホテルへいったん帰ることに。ネットのチェックなどをして過ごした。途中、セーフティーボックスの修理におじさんが来た。英語が通じなかったので、身振り手振りで話したが、何とか通じたようだった・・・。

ベッドに横になってCNNを見ていたら、「タイでクーデタ発生」とのブレーキングニュースが入った。なぜか画面の映像は国連総会を映していて不思議に思っていたら、タイのタクシン首相は今、総会に出席しているらしかった。つまり、首相不在中にクーデタを実行したというわけだ。陸軍が中心になっているらしいが、誰が首謀者なのだろうか。タイは以前から軍事クーデタが多かったが、そんな伝統がまだあるのだろうか。いつごろからか、そして、どれぐらいの人数で計画を練ったのだろうか。「9・19事件」とでも呼ばれるようになるのだろうか。色々な疑問が頭に浮かぶが、とりあえず夕食を食べに外へ出た。

本屋に立ち寄ると、「スターリングラード」などで知られる戦史家アントニー・ビーバーの本がなぜか人気で平積みになっていた。ビーバーにはスペイン内戦を扱った本もあるようだ。

大型音楽店のフナックでは、ゲーム売り場をチェック。日本の商品がどのような扱いを受けているかに関心がある。「どうぶつの森」や「脳トレ」が売っていた。脳トレは「ブレイン・トレーニング」という名前。手に取ってじっくり見ていた客がいたが、結局買わなかった。

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